2024年12月5日
盛岡出身の画家深沢省三・紅子は、戦後疎開した折、文化復興を胸に夫婦力を合わせ美術指導に奔走しました。そんな美術教育への貢献に加え、郷土の新聞での連載小説挿絵を各々が担う等の活躍に、1949年には岩手日報文化賞を夫婦揃って受賞しています。晩年のアトリエ火災で作品を焼失、収蔵庫盗難で多くの資料を失っている夫妻ですが、その一つ、岩手日報文化賞記念の花瓶が、市民の手で、先頃岩手に戻されました。この度の展覧会では、夫妻の郷土での仕事をご紹介しながら、ともに初公開いたします。